患者さんも知らない”キズキ”を与えていますか

言語化はできているけど、
非言語がうまくできていない。。

こんな話を聞いたり、
講座をやっているとよく目にします。


非言語コミュニケーションは全てのビジネスにおいても、
非常に重要な側面で、
私達、整体師において、
とても重要なスキルになります。



確かに言語化はとても重要な要素です。

しかし、こんな実験結果があります。


『メラビアンの法則』

心理学者のアルバート・メラビアンは、
1971年に話てが聴き手に与える影響のうち、
・視覚情報が55%
・聴覚情報が38%
・言語情報が7%
と数値化しました。

これは言語以外が93%と大きな割合を占め、
圧倒的に影響力が大きいことを示したんですね。

例えば患者さんに感謝の意を伝える場合でも、
「ありがとうございます」の言葉だけではなく、
・表情
・しぐさ
・所作
などで心から感謝の意を示すことの大切差が理解できます。

このことからも、
「変化」についてただ患者さんに委ねるだけではなく、
「表情」や「声のトーン」などで、

『おぉ〜、さっきより随分動きますね!』

とか、うれしそうな表情で声のトーンを上げて話すとか。

これだけでも、実はかなり効果をあげられるんですね。

私達は、客観的な視点で全体をみていますよね。

患者さんは悪気なく、
痛みに捉われていて、変化を見落としがちになっている場合があります。

そこに、”キズキ”を与えるのも、
私達、整体師の仕事なんですね。


それが、、
患者さんが、「良くわからない」

と言えばもう施術者はテンパってしまい、
ドギマギするので、
その感覚が伝わり伝播するんです。

これ患者さんがわからないと思いますか?

患者さんは全て見透かしていますよ。

すると…
その自信のなさが伝播するので、
「この先生、自信なさげだけど大丈夫だろうか。。。」

これだと、効果は期待できないし、
期待指数も下がります。


非言語って、良くも悪くも重要なんです。


『整体は言葉の入らないコミュニケーション』


言葉以外の手段でメッセージを伝えることを指しますが、
・身体の姿勢
・視線コンタクト
・声の調子や高さ
・手や体の動き
・触れた感覚…

などがあります。

特にFS整体は、
患者さんの話も聞きますが、

「答えは全部患者さんが握っている」

というコンセプトのもと
患者さんの身体から反応を引き出し、
身体からのフィードバックを受け取り、
本当に必要な刺激をとり入れる。

というスタイルを一貫して貫いています。

これこそが”非言語のコミュニケーション”

患者さんすら気づいていないことを引き出せるのです!

そこにはちゃんとしたFS整体独自の
「バランス解析」ロジックがあります。

これらは、
FS整体継承講座で全てマスターできます。

最近ではおかげさまで問い合わせも増えて、
説明会の申し込みもどんどん増えています。


今回はこの非言語の使い方として、
5つのポイントがありますが、
その中でもとても大事なことをお伝えしますね。


「表情」
顔の表情は感情を直接的に表します。
笑顔は患者さんの緊張感を弛め雰囲気を作り、
患者さんとの信頼関係を強化します。



「メラビアンの法則」がなぜ必要なのか?

実際にFS整体継承講座でも伝授している具体例として、

「表情」があります。  

これは実際に継承講座でワークもやりますが、
まず普通に前後の曲げ伸ばしをしてみてください。
(脚を肩幅に固定して前屈・後屈してみる)

その可動域や感覚を覚えていてください。

今度は怒った顔をしてみてください。

もう一度、前後に曲げ伸ばしをしてみると…
可動域が狭く動きが鈍く重く感じます。
(個人差があります)

次は、逆に笑ってみてください。

もう一度、前後に曲げ伸ばしをしてみると…
可動域が広がり動きがスムーズに軽く感じます。
(個人差があります)


というように、
表情一つとっても身体的な影響が、
確実に現れることが理解できると思います。

これは何も特別な技術ではなく、
みなさんに元々備わっているシステムなので
普遍的な要素です。
言葉で言語化するよりも、
「目は口ほどにものを言う」
という言葉もあるくらい大切だからです。


ではなぜみんな取り入れていないのか?

知らなかったり知ってはいるけども、
どうしても技術やスキルに走りがちになっているから。

確かに技術やスキルも大切だけど、
人間の性質を知り、
そこに対するアプローチをまずやるべきです。

考え方を柔軟にして、
まずは相手に安心と安らぎを与えてから技術は活かせるのです。



どういう明確な変化がこれによって得られるのか?

最大の特徴は、
・感情(気持ち)を扱い、
・雰囲気作りに欠かせない

そして、
「ハイパーラポール」を築くには欠かせない要素だからです。

患者さんの立場で考えてみると分かると思います。


例えば”あなたが腰を痛めて辛い時”

施術者がブスーとした表情でグイグイ施術をするのと、

ニコニコ笑顔で優しく施術されるのと、

どちらが良いですか?

ニコニコ笑顔で優しく施術されると安心感もあり、
身体を預けられやすいと思います。


例えば”どこかの講習会に参加した時”

怖い顔をしてピリピリしている人の隣にいきたいですか?

これは近寄りがたいですよね。

しかし、
ニコニコ穏やかな表情でほわーんとしてる雰囲気の人には自然と近づきやすいと思います。


これだけでも距離感の違いが明確に違うし、
心理的要素も全く異なることが精神的にも、
身体の動きそのものにも影響を与えるわけです。


「メラビアンの法則」を意識するだけで施術効果が上がり、
コミュニケーションすら円滑になりますから、
ぜひ意識してみてください。

思った以上の効果を引き出せますからね。


それでは今日はこの辺で。


上原 孝一

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